Jリーグ 2016シーズンの結果 -J1リーグ-
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昨日、今シーズンのJリーグ関連の全ての試合(*天皇杯を除く)が終了しました。
現在のJリーグは、53クラブ。
J1、J2、J3の3部構成です。
では、まず、その頂点にあるJ1リーグの最終順位を確認してみましょう。
【明治安田生命2016 J1リーグ】
1stステージ :2月27日 - 6月25日(17節/合計153試合)
2ndステージ:7月 2日 - 11月 3日(17節/合計153試合)
※年間 全34節/合計306試合
◎1stステージ順位
◎2ndステージ順位
◎年間順位
J1は今シーズンまで2ステージ制であったため、チャンピオンシップを行いました。
その結果は、以下の通りです。
チャンピオンシップに出場する条件(ルール)チャンピオンシップに進出するクラブは、
「各ステージの優勝クラブ」および「年間勝ち点順位上位3クラブ」の“最大5クラブ”であり、
これに該当するクラブは2ndステージ最終節の結果をもって、以下の通りとなりました。
年間勝ち点1位 - 浦和レッズ
年間勝ち点2位 - 川崎フロンターレ
年間勝ち点3位 - 鹿島アントラーズ
1st ステージ優勝 - 鹿島アントラーズ
2ndステージ優勝 - 浦和レッズ
『年間勝ち点1位・3位チームとステージ優勝が重複』したため3チームでの争いとなり、
レギュレーションにより年間勝ち点1位の浦和がシードとなり、
ホーム・アンド・アウェー方式で行われる決勝への進出が決定。
準決勝は川崎と鹿島が、年間勝ち点順位上位の川崎のホームで戦うことになりました。
これにより、11月6日に予定された1回戦は行われず、
準決勝1試合と、ホーム&アウェー方式2試合によって行われる決勝の
計3試合によって、年間チャンピオンを決めることとなりました。
《準決勝》11月23日…川崎フロンターレ vs 鹿島アントラーズ(等々力陸上競技場)
《決 勝》
第1戦:11月29日…準決勝の勝者 vs 浦和レッズ(準決勝勝者のホームスタジアム)
第2戦:12月 3日…浦和レッズ vs 準決勝の勝者(埼玉スタジアム2002)
★準決勝
川崎は最終節で、年間勝ち点1位を逃し、
チャンピオンシップ前に風間八宏監督の退任を発表。
またチームのエースストライカーである、FW大久保嘉人⑬選手も退団を示唆。
一方、鹿島は1stステージを制したものの、2ndステージはリーグ終盤4連敗で失速し、
11位に低迷。
また、川崎はFW小林悠選手⑪とMF大島僚太⑩選手、鹿島はMF柴崎岳⑩選手と
それぞれ日本代表クラスのチームの核となるプレーヤーを共に負傷で欠く、
正に、満身創痍の中での対決となりました。
試合開始から攻勢を強めるホーム川崎でしたが、
前半19分に1トップで出場した川崎FW長谷川竜也⑯選手が、
鹿島DF陣の裏へ抜け出す動きのさなかで左太もも裏を負傷。
左股関節痛のためベンチスタートとなったMF中村憲剛⑭選手が、急遽出場する苦しい状況に。
前線で守備と裏への抜け出しに貢献していた長谷川選手の負傷交代とともに、
2列目でゲームの組み立てにも参加していた、FW大久保選手を1トップに上げざるを得なくなり、川崎にとっては、ゲームプランに大きな狂いが生じます。
一方、決勝進出のためには、勝利が必要だった鹿島でしたが、
しっかりと守備を固めてカウンターを狙うスタイルを保ち、
一進一退の攻防を繰り返しながら前半を終えます。
迎えた後半早々の5分、鹿島が左サイドから少しずつ攻め上がると、
DF山本脩斗⑯選手が上げたクロスボールに、
FW金崎夢生㉝選手が川崎DFエドゥアルド㉓選手の前に入り込んで頭で合わせて、
鹿島が先制。
同点に追いつけばレギュレーションにより決勝進出となる川崎でしたが、
相手陣地でボールを回すものの、それまでの攻撃力の鍵となっていた「守備のズレ」を
なかなか作り出すことが出来ず、
反対に鹿島は、選手間の距離を近くして中央のスペースを消し、
川崎に長所を出させない試合運びを強いました。
川崎は、後半22分にMF板倉滉選手㉘に替えてFW森本貴幸⑨選手を投入し、
パワープレーに転じますが、これを強いディフェンス力で跳ね返した鹿島がそのまま勝利。
鹿島が、強い時の“鹿島らしさ”を見せて川崎を破り、決勝進出を決めた。
初タイトルを目指した川崎は、善戦するものの決勝進出を逃す結果となりました。
2016年11月23日 14:00
等々力陸上競技場
観客数: 24,209人
主審: 村上伸次
川崎フロンターレ 0 - 1 鹿島アントラーズ
得点:[鹿島]金崎夢生 50分
MOM:金崎夢生
★決勝
〚第1戦〛
第1戦は平日夜の試合ということもあり、またチケット販売開始が直前となったこともあってか、
4万人収容のスタジアムに対して、23,000人余りと少し空席を残した中での試合となりました。
(*ただリーグ戦全体の数字に当てはめますと、鹿島ホームゲームでは5番目の観客動員数ではありました)
この試合、10年振りのリーグタイトルを狙う浦和は、持ち前の攻撃的なスタイルではなく、
あえて守備重視で勝負にこだわる姿勢をみせました。
このためか、両チームとも積極的に先取点を奪いに行くものの、なかなか最終局面に持ち込めず、
前半で決定機と呼べそうな場面は、44分にFW興梠慎三㉚選手が落としたボールからの攻撃で、
MF武藤雄樹⑨選手が右足を振り抜き、
これを鹿島GK曽ヶ端準㉑選手が左手1本で弾き出した程度で、
「前半のシュートは浦和2本、鹿島0本」にとどまりました。
迎えた後半11分、浦和MF柏木陽介⑩選手の放ったクロスにあわせに行ったFW興梠選手が
ペナルティエリア内で鹿島DF西大伍㉒選手に体当たりで倒され、主審はPKの判定。
これを浦和MF阿部勇樹㉒選手が落ち着いてゴール中央に決めて、浦和が先制点を挙げます。
追う展開となった鹿島は、MF中村充孝⑬選手に替えて故障明けのMF柴崎岳⑩選手を投入。
さらにFWファブリシオ⑪選手も投入し前線を厚くして必死の反撃を試みますが、
守備を固めた浦和の守りを崩しきれず、浦和が貴重なアウェーでの勝利を挙げました。
2016年11月29日 19:25
県立カシマサッカースタジアム
観客数: 23,074人
主審: 家本政明
鹿島アントラーズ 0 - 1 浦和レッズ
得点:[浦和]阿部勇樹 57分 (PK)
MOM:阿部勇樹
〚第2戦〛
この日で、今シーズンのJ1の王者が決まる大事な試合。
浦和ホーム・埼玉スタジアムは、満員の観衆で埋まりました。
試合前には、南米で起きた飛行機事故を悼み、黙祷が捧げられました。
試合は、開始早々の前半7分。
この試合で先発起用された浦和MF高木俊幸⑬選手が、右サイドを突破しクロスを上げると、
ゴール前でフリーになったFW興梠慎三㉚選手が、ダイレクトボレーを決めて浦和が先制し、
いきなり浦和が有利な展開になったかに思われました。
試合前の時点でチャンピオンシップ勝利のために2点が必要だった鹿島にとっては、
この1失点は大きいものでした。
しかし、ここで鹿島は決して慌てることなく、冷静な試合運びに徹し、反撃の機会をうかがいます。
すると前半40分、鹿島はDFファン・ソッコ⑭選手のロングフィードに反応したMF遠藤康㉕選手が
右サイドを駆け上がり、右足でクロスを送ると、そのボールをファーサイドに走り込んだ
FW金崎夢生㉝選手がダイビングヘッドでネットを揺らします。
スコアを1-1として、前半を終えます。
後半に入ると、前半から上げた運動量が落ち、さらに前半終了間際の失点で硬くなり
少し動きの悪くなった浦和が、MF青木拓矢⑯選手、MF駒井善成⑱選手を投入。
一方、鹿島は得点を挙げるべく、FW鈴木優磨㉞選手を入れて徐々に攻勢を強めます。
そして後半33分、カウンターから浦和DF陣の裏に抜け出した鹿島FW鈴木選手を追った
浦和DF槙野智章⑤選手がペナルティエリア内で後方から倒してしまい、これがPKの判定に。
このPKをFW金崎選手が、きっちり決めて逆転に成功。
これで一気に形勢が逆転した鹿島は、その後の浦和の猛攻をしのぎきり、2-1で試合終了。
合計1勝1敗でスコアは合計2-2でしたが、
アウェーゴールの差で鹿島が、年間勝ち点3位から見事、優勝を果たしました。
2016年12月3日 19:35
埼玉スタジアム2002
観客数: 59,837人
主審: 佐藤隆治
浦和レッズ 1 - 2 鹿島アントラーズ
得点:[浦和]興梠慎三 7分 [鹿島]金崎夢生 40分, 79分 (PK)
MOM/MVP:金崎夢生
今年J1リーグは、鹿島アントラーズが7年ぶり、8回目の優勝で幕を閉じました。
また、今シーズンの結果に伴い、
名古屋グランパス、湘南ベルマーレ、アビスパ福岡が、来シーズンのJ2への降格が決定しました。この3チームと入れ替わり、新たにJ2より3チームがJ1で戦うことになります。
来季も今季同じ18チームで、1年をかけてタイトルを競います。
2017年シーズンは、チャンピオンシップのない、
1ステージ制で行われることが決定しています。
次回は、2016年のJ2リーグの最終結果をお伝えしたいと思います。