サッカーシューズの選び方
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先日、サッカーの活動にご参加の保護者さまから
「サッカーシューズ・・・種類がたくさんあって、よく分かりにくい・・・」
というお声を耳にしました。
確かにその通りで、サッカーシューズは種類が豊富です。
本当に、各メーカーから発売されているシューズの数の多さには、驚かされます。
私たちの子どもの頃は、お店にはあれとこれとそれくらいしかありませんでした・・・。(-_-;)
そこで、以前もクラブ内でお手紙でお伝えしました、『基本的なサッカーシューズの選び方』を
数回に分けてご説明させていただきます。
【サッカーシューズの種類】
現在、メーカーは、自社の製品がどのようなグラウンドに対応しているのかを、
個々の製品ごとに商品説明として明示しています。
昔はそのようなことは行われていませんでしたが、その必要性が出てきた理由としては、
近年、人工芝のピッチが急速に増えているように、(ピッチの多様化が進む中)自社の製品が
想定されていないピッチで使われることによって、(破損やケガ等)不測の事態が生じないように、あらかじめ周知を図っているといわれています。
では、基本的なものをご紹介します。
1.HG(ハードグラウンド)=硬く乾いた土…学校などの校庭のグラウンド
2.FG(ファームグラウンド)=天然芝…競技場、サッカー場
3.SG(ソフトグラウンド)=長めの天然芝、雨で濡れて滑りやすい環境…軟質のグラウンド
4.AG(アーティフィシャルターフグラウンド)=人工芝…毛足の長い人工芝グラウンド
5.TF(ターフ)=硬く乾いた土、毛足の短い人工芝グラウンド
6.IN(インドア)=体育館など屋内ピッチ
1~4は、スパイクシューズです。
5と6は、トレーニングシューズ、またフットサルシューズです。
⇒“トレーニングシューズ”と判別し易いように「TR~」という表記を用いるメーカーもあります。
たくさん種類があるからこそ、「選び方」、「使い方」を間違えると問題が生じます。
①身体に支障(ケガ・スポーツ障害)が出る
②製品(シューズ)自体が壊れる
③施設から使用が禁止される
①について…シューズの底の形状や仕様が合わないと、突き上げ感・圧力が強くなり、足腰への
負担が大きくなる。急発進・急停止に優れる一方、足への負担も大きくなる。
②について…アウトソール(※スパイクの場合はポイント)が壊れる。削れや摩耗が早い。
アッパー(表皮)とソール(靴底)との接合面が剥がれる可能性がある。
③について…屋外グラウンドの場合、グラウンドの状況によりスパイク禁止のところがある。
屋内(体育館)の場合、アウトソールに色がついているシューズを使用すると、
体育館の床に色がついてしまうことから、施設規定で
「靴底が飴色のものか、もしくは白色や“ノンマーキング”と記載のあるもののみ使用」
とされている場合が多い。
スパイクシューズは、
靴底全体の面積に対して、
「地面に接する面積が小さく」
“強い突き上げ感”があります。
スパイクは、分かりやすく説明しますと、
(生け花で用いる)剣山を靴底に使ったシューズを履いている
のと、状況としては同じです。
地面へのくいつきは優れているものの、
硬い地面になればなるほど、足底に加わる圧力(突き上げ感)は大きくなります。
このように説明しますと、スパイクが悪者のように感じられるかも知れませんが・・・
日頃の活動場所、対象年齢を考慮しますと、
スパイクシューズを今、履かなければいけないのか否かが、見えてくるかと思います。
「見た目のかっこよさ」や「CM」、また「憧れのサッカー選手が使用しているモデル」などに、
ついつい惹かれてしまうかも知れません。
そこで自然に、スパイクシューズに手が伸びてしまうことも多いと思われます。
しかし、身体の成長・発育の途中段階の年齢のお子さまが、骨格の出来上がった大人のプレーヤーと同じ基準でスパイクシューズを選択してしまうと、思わぬケガや障害につながることがあることにも
充分注意する必要があるかと思います。
普段のトレーニング環境は、主に土の地面です。
大人と子どもの足の形状は違います。
そして子どもの骨は、まだ軟らかく変形もしやすいため、
足底の骨への負担が大きくなると、
特に、一番外側の指の骨(※第5中足骨)や、かかとの骨(※踵骨)などの
骨折や変形などが起こる可能性も出てきます。
このような状況から、アレグランでは、
「強い圧力で足への負担が強くならないよう」に
“普段の運動靴に近い”
ゴム底の『トレーニングシューズの使用』を推奨しています。